「――結婚したからといって、俺の邪魔はするな」
風邪をこじらせて命を終えたエメリナは、気づくと結婚した半年前に人生が巻き戻り、前の人生と同じように夫から冷たく突き放されていた。使用人のような扱いのまま人生を終えたエメリナは、人生が巻き戻ったことで決意する――夫を真人間にすると！

全文表示

十六歳になる伯爵令嬢のグレースは、九歳の婚約者から婚約破棄を言い渡されるが……。婚約破棄の顛末と未来の話。

全文表示

十五歳から二十五年間、国のために祈り続けた聖女テリーザは、四十歳になってその役目を引退する。その同じ年月を側で守り続けた年上の護衛騎士。引退する前日、これまでの思い出を語り合う――。　※5/11 番外編を短編置き場内に追加しました。

全文表示

小さな女の子がそう言ったのは、騎士団本部の正門前だった。それに巻き込また騎士見習いの少年と、女の子の姉と騎士団長の話。

全文表示

国を分断する壁によって離れ離れになった祖母のために、祖父は壁の向こうからヴァイオリンの音色を届け続けた。

全文表示

女伯爵のリネットは、溺愛する妹と優秀な執事の良い雰囲気を察して結婚させようとする――が、執事から思いもよらぬ言葉が返ってきて……。

全文表示

書きたいところだけを書いている短編置き場です。
現代、異世界、色々。ゆるい設定ばかりなので、どうぞゆるくお読みください。
ときどき短編で投稿したものの番外編もこちらに投稿しています。

全文表示

結婚してすぐに医者だった夫を戦場で亡くしたオリビア。戦争がようやく終わり、亡き夫の意志と家業であった診療所を引き継いで静かに過ごしていると、穏やかだった夫とは正反対の明るくお喋りな若者レオンが現れて、オリビアの静かだった日常が変わり始める――……。 ※6/12番外編を追加しました。

全文表示

薬を作るのが得意な魔女のローザシャーンは、真夏の満月の夜にだけ咲く花を採取するために、いつも薬を取りに来る口うるさい騎士のライナスと一緒に、夏の夜の森へ向かうこととなる――。　香月よう子様主催の「夏の夜の恋物語企画」参加作です。

全文表示

ソニアは魔術書店を営むバートに恋をしている。いつも笑顔で穏やかなところが好きだが、魔術書を読んでばかりいる彼を魔術師の落ちこぼれと馬鹿にする人もいた。　
しかし、難解な魔術書を解読したことをきっかけに、王都中の人々がバートを見る目を変え、ソニアはバートが遠い存在になっていく不安を感じた――。

全文表示

国内でも数少ない女騎士のアゼイリアは、刺客から第二王子を庇って負傷し、騎士の職を辞することになった。このまま田舎に帰っても傷物の上、騎士団で鍛えて女らしさもない自分を嫁に貰う人なんていないだろうと考えていた時、あるところから結婚話が来た。それは、アゼイリアが庇った第二王子だった――。

全文表示

ある日、池に落ちて溺れそうになった猫は、助けてくれた娘に恋をした。　しかしその猫の正体は――。

全文表示

城で下働きをしているマリーは、恋人が宰相令嬢と結婚して自分を愛人にする話をしているところを聞いてしまい、ある決意をして姿を消す。一方、恋人であったアルバートは、マリーが突然いなくなって初めて、どれだけ彼女が大切だったのかを知った。――そんなある日、アルバートは城下で偶然マリーを見つけるが、マリーにはアルバートの記憶がなかった……。　※ハッピーエンドとは言えない話です。

全文表示

婚約を取り消されたセシリアは、この国では嫁ぎ遅れと呼ばれる年齢になり結婚を諦めていた。そんなとき、セシリアの前に新たな婚約者として現れたのは、五歳年下という二十歳の若い青年だった――。

全文表示

北の山には魔女が住んでいる――。厳しい北の山を守るその存在を、人々は畏怖の念を込めて魔女と呼ぶ。しかし献上品を届ける任務を与えられた騎士のエリックがそこで見たのは、一人の少女だった。そして動揺するエリックに少女はとんでもない願いをした。「私に子を授けてください――」　※魔法は存在しない世界です。　2023/9/9タイトルの漢字を少し変更しました。

全文表示

一つの国で、貴族の男と隣国の姫君が許されない恋に落ち、姫君が身ごもった。だが結ばれることの許されない二人は引き裂かれ、生まれてくる子供は男の元で育てられることになる。そして、姫君の身代わりとして同じ髪と目の色をした侍女が、男の妻と仕立てられるべく選ばれた――。

全文表示

若き実業家のブライアンは、幼い頃に仕えていた年上の貴族令嬢のエヴァと十五年ぶりに再会し、メイドとして働いていることを知って彼女を引き取った。　青年実業家と元貴族令嬢の年上お嬢様の話。

全文表示

王弟殿下の率いる視察団に同行していた女官のエセル。
その帰り道に視察団は野盗に襲われ、隣国の川岸にエセルと王弟殿下の二人は打ち上げられて助かる。
しかし、襲ったのは野盗ではなく、国王の差し金の恐れがあることが分かり、素性を隠しながらエセルは王弟――ジェラルドと共に自国を目指すことになる。
早く国に戻りたいジェラルドは先を急ぐが、それを必死でついていこうとしてエセルは無理をしてしまう。
途中で様々なことにあいながら二人は共に国を目指すが……。

全文表示

メイドとして働くマーサは人気のある騎士のクリフォードに密かに恋をしている。
けれど地味で真面目なだけの自分には縁遠い人だと思い、気持ちを心にしまっていた。
そんなある日、マーサはクリフォードと一緒に届け物を頼まれる。
緊張してほとんど話しもできないまま届け物を終えた帰り道で、突然大雨に見舞われてしまう――。

全文表示