推理[文芸]

御簾の向こうの事件帖

【第一部完結】
 彼女はまさに安楽椅子探偵ならぬ、安楽御簾探偵!

 平安時代、権大納言 花房家には、変わり者の次女がいた。

 華やかな姉、可憐な妹に比べて、地味な顔立ち。女だてらに漢詩を読みこなす彼女は、皆から、頭でっかちな「土筆(つくし)」姫と呼ばれていた。


 ある日、野心家な父が、今をときめく近衛中将、藤原時峰(ときみね)を婿にしたいと、「家に招いて、しこたま酒を飲ませ、三女の菫の寝室にぶち込んで既成事実を作る」という、とんでもない謀略を企てた。

 男嫌いの菫に泣きつかれ、菫の代わりに時峰と対峙する土筆。色男と名高い時峰に警戒する土筆だったが、会ってみると、時峰は意外と紳士的だった。それどころか、時峰は土筆に悩みを打ち明ける。

 その悩みとは、友人の姫が何者かに殺されたらしいーーーというもので……

 中将の話を聞いていた土筆の頭に、ある考えが浮かんだ。


 事件を解決に導く探偵は、御簾の向こうにいる。洞察力優れた彼女の平安探偵譚を、ご覧あれ。

*第1〜5章で「第一部」とさせていただいております。キリが良いところで、更新を止めております。再開まで、今しばらくお待ちください*

※R15。一般的な推理小説レベルの描写が出てきます。
※5〜7話で一つの話となるように書く予定です。
※区切りの良いところまでは、なるべく一気に更新しましすが、話の切れ目(章の区切り)で更新があきます。ノンビリ更新。
※時代考証甘めにてご容赦ください。参考文献は完結後に掲載の予定です。

R15 / 残酷な描写あり / 古典恋愛 / 時代小説 / ミステリー / 探偵小説 / 女主人公 / 和風 / 平安 / 安楽椅子探偵 / ネトコン11
全36話連載中 2023/12/06 23:07更新
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最終取得日時:2024/05/14 12:33
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