異世界[恋愛]

常連客A 「よ、大将! 今日も 『婚約破棄』 やってる?」

ここはとある王国の舞踏会会場。
 国の王子が、美少女の肩を優しく抱きながら、悪役令嬢っぽい女の子に向かって、ちょうど、お約束の台詞を吐きだしていたところであった。

「ナッツクラッカー令嬢!
 貴方にはほとほと愛想が尽きた!
 私は、私の愛する……この、ネトラ令嬢と婚約する!」

 悪役令嬢っぽい少女は、驚きの表情を浮かべた後。

「ブルーツ王子……。
 それは……私との……婚約を破棄する……と。
 そう受け取って、よろしいのでしょうか?」

 そんな言葉を、王子に投げかけたのであった……。



「よ、大将! 今日も『婚約破棄』やってる?
 とりあえずナマを1つ!」

「お、旦那、いらっしゃい、ナマ1つよろこんでー!
 今始まったばかりの、生きの良い『婚約破棄モノ』ありますよ~」

「たいしょー!
 こっちはハイボール1つ!」

「はいよハイボール1つよろこんでー!」

「こっちには日本酒……大将のおススメで!」

「はいよ『婚約破棄』に合わせるなら山口の純米大吟醸『断罪』がおススメですね!
 胸にスッキリ落ちるところなんかは、磨きは3割9分でも値段の割に十分に『断罪』として楽しめますよ!」

「よっしゃ、んじゃそれ頂戴!」

「はいよ『断罪』1つよろこんでー!」

残酷な描写あり / 悲恋 / 悪役令嬢 / 婚約破棄 / ナッツクラッカー
短編 2019/06/04 21:34更新
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最終取得日時:2026/09/17 02:06
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