宇宙[SF]

交渉相手

 ある夜のこと、一隻の宇宙船が大統領が住む邸宅の屋上に音もなく飛来した。その宇宙船の中から現れた宇宙人もまた、その優れた科学技術を使い、誰にも気づかれずに床や天井をすり抜けて、目的の場所まで一直線に降りた。

「……あら、変わったお客さんね。天井から来るなんて」

「お、これはこれは、失礼しました。さすがはこの星の支配者。名乗る前から我々の気配を感じ取るとは」

「ふーん、この星の支配者とは言い過ぎね。私が支配しているのは、この声が届く範囲だけよ」

 二人の宇宙人は、「ほう」と声を漏らした。

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短編 2024/09/16 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:22
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