[完結]引きこもりの少年は異世界で森に引きこもる、はずだった。~幼馴染の聖女の為になし崩し的に異世界を連れまわされた件~
日本とは違う異世界。
俺はそんな世界でも元の世界と同じように森の中に引きこもっていた。
引きこもり生活を満喫していた俺の前にやってきた、懐かしく、そして二度と会いたくはなかった元クラスメイト達。
目の前のクラスメイト達はまるでファンタジーロールプレイゲームのような鎧やローブを身に着け、俺の大切な場所を無遠慮に攻撃し続けていた。
「また俺達が可愛がってやる!今すぐここから出て来いよ!」
「俺達がこの森を有効に活用してやるよ!」
「そこの化け蜘蛛!俺様の聖なる剣技で八つ裂きにしてやるよ!」
「そっちの狼は俺がやる!毛皮を剥いだら良い装備品になるだろ?」
目の前の元クラスメイトがこちらを笑いながらそう言った。
「佐田!お前も人間ならその魔物達を倒して一緒に来い!俺がお前の事も導いてやる!」
クラスの優等生、勇者となったが飯田がそう言った。
「俺はここから出る気は無い。そして、お前達にこの場所を開放する気もない!俺からこの場所を奪う奴らを、俺は絶対に許さない!」
元クラスメイト達に右掌を翳した俺は、[強制退去]を発動する。
「佐田君すまん。俺達にも立場ってものがあるんだ」
そう言って清水が放ったのは巨大な石柱であった。
『カツキ、大丈夫かえ?』
俺を貫こうとしている柱は怪我を負ったルリが必死で糸に搦め捕ると俺の顔の前で静止し無効化されていた。
「佐田、すまない!俺を恨んでも良い!だが他の者達は恨まないでやってくれ!手加減はしてやる……できることなら、早めに降参してくれ!……聖なる魔力を糧に、放たれるは神の一撃……聖光雷撃!」
戯言を言いながら飯田から放たれたのは天から降り注いだ強力な雷撃。
次の瞬間、残っていた拠点の城壁の大半が削り取られ消失した。
「また俺は、居場所をなくすのか……」
脇腹に張り付き治療をしていくれているアクアに手を添えながら、俺の意識が途切れようとしていた……
意識がはっきりとしない中、もし生まれ変わったらあいつら全員ぶっ殺してやる……そう心に恨みを封じ込め、うっすら感じる光に向かいこの世界にまた生まれ変わる奇跡を切望し手を伸ばした。
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2025/04/12 思うところありタイトル修正
2025/06/15 第四章まとめにMAP入れました。
450,662字 (2834.4字/話) 35%