ヒューマンドラマ[文芸]
船の上
……私は遭難しているらしい。波に揺られ、海を漂うゴムボートの上にいる。
漂流してどれほどの時間が経ったのかわからない。燃えるような太陽の下、意識はぼんやりしている。服はボロボロ、喉はカラカラ、腹も空いている気がする。『らしい』とか『気がする』などと曖昧に言うのは、どこか他人事のように感じているからだ。
実際、そうであると言える。ここは夢の中なのだ。そのことに早々に気づき、私はほっとした。ただ気楽に楽しめばいい。変化する状況を……と思っていると、目の前に一隻の船が現れた。木製の古びた船で、そこそこの大きさだ。
私は救助され、場面は船の中へと移った。
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短編
2024/12/29 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:17
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