ホラー[文芸]

騒音

 妻とともに田舎へ引っ越した私は、新居をとても気に入っていた。近くを川がサラサラと流れ、夜には蛙の大合唱が響き渡るのを、心地よく思っていた。

 二年目の夏、田舎暮らしに馴染んだ頃、都会から甥のフリードリヒくんが居候にやって来た。雑音だらけの都会から逃れて来た彼だったが、ここは騒音だらけだという。

 耳障りな水音を立て続ける川を撤去し、夜にはけたたましい騒音をあげる蛙を絶滅させろと言い出した。

夏のホラー2025 / 田舎暮らし / 老夫婦 / 迷惑な甥っ子
短編 2025/07/04 09:45更新
6,279字 48%
日間P
-
総合P
122
ブクマ
2
平均評価
9.08
感想数
3
レビュー
0
評価頻度
650%
評価P
118
評価者数
13
週間読者
171
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2025/07/09 12:06
※googleにインデックスされているページのみが対象です