異世界[恋愛]

ヘタレ殿下の純真。政略結婚はダメですか?

 ある日のさわやかな午後。今日も愛おしい婚約者であるシャーロットとお茶会をしていた。しかしそのお茶会で、彼女から爆弾ともいえる質問を受けてしまう。
「殿下は好きな人はいますか?」
 この婚約は幼い頃に、親同士が決めたもの、つまりは政略結婚だ。それでも俺は誰よりもシャーロットのことが愛している。しかしそのことを、今の今まで口に出したことがなかったためにこうなったのか。一緒に長い時間を過ごせば、言わずとも自分の思いは伝わるなどと考えていたこと事態が間違っていたらしい。
 グルグルと回る思考。しかしいくら考えても、良い策が思い付かない。側近にはヘタレと罵られ、ついにはシャーロットに飽きられてしまったようだ。このままでは、婚約破棄は免れないかもしれない。愛しのシャーロットの気持ちを取り戻すために、ヘタレを卒業して愛をささやく。
 政略結婚であっても、そこに愛があればいいはず。しかし愛は一法的なものではいけない。今まで愛をささやくこともせず、ずっと待たせていたこの気持ちは本当に伝わるのだろうか。

身分差 / 異世界 / ヘタレ / 男主人公 / ほのぼの / 恋愛 / 政略結婚 / ネット小説大賞九感想
短編 2021/03/17 22:19更新
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最終取得日時:2024/05/17 01:32
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