異世界[恋愛]

『無能な君との婚約は破棄する』と笑われたので、「かしこまりました」と領地の全収入を持って出て行きました

 夜会の中央で、第二王子は笑いながら言った。『無能な君との婚約は破棄する』と。
 わたくしの返事は一言。「かしこまりました」。
 ――ご存知なかったのかしら。王都の穀物も、塩も、絹も、その帳簿の署名は全部わたくしだったこと。
 婚約破棄の違約条項に基づき、持参財産・専属職人・交易網、わたくしの物はすべて持って隣国へ参ります。壊しません。奪いません。ただ、返していただくだけ。
 さて――王家の金庫は、何日保つかしら。
 これは、『無能』と呼ばれた令嬢が本当の居場所と本物の愛を見つけるまでの、静かで痛快な移住の記録。


 ※スピンオフ短編『【スピンオフ・読切】「無能な君との婚約は破棄する」と笑われた夜、勝ったのは私でした』公開中。同じ日々を、偽聖女マリエル側から描いた読みきりです。

女主人公 / 西洋 / ハッピーエンド / 悪役令嬢 / 恋愛 / 婚約破棄 / ざまぁ / 溺愛 / 政略結婚 / 貴族 / 自立
全35話完結 2026/08/17 19:00更新
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最終取得日時:2026/09/14 12:08
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