異世界[恋愛]

紐を切るだけの簡単な仕事

カミーユと名付けられたとても美しく愛らしい少女がいた。
彼女の目には、誰もかれもが風船を背負っているように見えた。それが何かを知ったのは、祖母の死の間際に立ち会った時だった。
風船と体を繋ぐ紐がほつれ、完全にほどけた時、祖母は命を落とした。そしてその瞬間、カミーユは理解した。
あれは、人の魂なのだと。

「あなたは誰?」
「紐を切るだけの簡単な仕事をしている者さ」

そしてある日の夜、カミーユは風船を持たない青年と出会った。

西洋 / ダーク / メリーバッドエンド / 令嬢 / ホラー
短編 2019/11/07 15:46更新
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最終取得日時:2024/05/13 02:11
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