異世界[恋愛]

三年間空気扱いした夫に離婚届を突きつけたら、『氷の公爵』が壊れました。でも、もう遅いので過去にさせていただきます

「愛することはない」——結婚初夜に宣言されたその言葉から、リーゼロッテの地獄は始まった。

『氷の公爵』と恐れられる夫ヴィクトルに空気のように扱われ、屋敷の離れに追いやられた三年間。社交界では嘲笑され、義母には蔑まれ、夫の傍には常に別の女性が寄り添っていた。

それでも実家のため、兄のために耐え続けた彼女だったが——「妻とは名ばかりの存在だ」という夫の言葉を聞いた瞬間、心の糸が切れた。

「離婚届です。ご署名を」

突きつけられた紙を前に、初めて表情を崩す『氷の公爵』。名前すら呼ばなかった夫が「リーゼロッテ」と呼び、椅子を蹴倒してまで引き止める。

けれど、もう遅い。

「私が決めたのです。——あなたを、過去にすると」

三年間の沈黙を破り、自らの意志で檻を出た令嬢。そして、妻を失って初めて『壊れた』公爵。

すれ違い続けた二人の運命は、離婚届から始まる——。

※溺愛に目覚めた旦那様の後悔と執着、そして再生の物語です

女主人公 / 西洋
短編 2026/01/26 22:00更新
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最終取得日時:2026/10/06 12:20
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