異世界[恋愛]

皇太子殿下は婚約者と見つめ合いたい〜未来の宰相の憂鬱〜

ミルフォード・ウェンディ・アルフォート皇太子は悩んでいた。婚約者が絶対に自分を見つめなかったからだ。
ミルフォードは王位継承第一位であり、幼少期から見られる立場にあった。
金髪碧眼、整った顔立ち、愛くるしい笑顔は幼少期から臣下と国民に愛された。
青年になり剣戟で身体は鍛えられ、背は一段と高くなる。優雅さと理知的な笑みで社交界の貴族令嬢を魅了し、言い寄った令嬢達を貴族紳士の恋人に仕立て上げる巧みな話術は男女共に好感を呼び、絶対的な影響力を持っていた。

けして高慢にならず、常に謙虚で王家を支える者を心から労う姿は国民から信頼厚く、絶大な人気があった。

皇太子が行けば、誰しもが皇太子を見た。
麗しき若き太陽。

目を合わせれば幸運が招かれると信じる者さえいた。
なぜなら彼は不敬だとは誹らず、必ず微笑んだから。
微笑みは優しさと慈悲深さを示している。――――
  
この物語は麗しく完璧な皇太子が最愛の婚約者の視線を獲得する、その幕間である。

ラブコメ / 皇太子 / 貴族 / ほのぼの / ハッピーエンド / アイリスIF2大賞 / 宰相 / 溺愛
短編 2023/03/12 01:28更新
4,907字 45%
日間P
-
総合P
338
ブクマ
36
平均評価
8.31
感想数
1
レビュー
0
評価頻度
88.89%
評価P
266
評価者数
32
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2024/05/16 12:40
※googleにインデックスされているページのみが対象です