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絶対元の美少女に戻ってやるファンタジー

 中年男性の体は重く、長旅に向いていなかった。
 旅をしている。
 果てしなく長い旅だ。終着点がどこにあるかもわからないけれど、足を止めることだけはできなかった。

 だって中年男性の脳は記憶を長くとどめておくことができない。
 だから私は、『私』のことを覚えているうちに、この旅を終えなければいけない。

 もう、私しか憶えていない私。
 記憶の中の私は――


「私は――美少女だったんだ」

異世界転移 / TS / ゲーム風 / 美少女→オッサン / 姫
短編 2017/10/11 17:01更新
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最終取得日時:2025/10/21 01:54
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