ローファンタジー[ファンタジー]

ラクダの恩返し

実験作です。展開を『転結起承破』にしてみたつもりてす。

 まだ3月だというのにまるで8月のように暑い日、T県K市にあるK西高校二年生の打吹《うつぶき》繭《まゆ》は空を飛んでいた。たまたま涼みに訪れた川辺で見つけた羽衣を身に纏ったところ、それは飛行能力を有していたのだ。
 気持ちよく空を飛んでいると、島根県人たちが後を追いかけてきた。彼らは島根県人こそ日本を作った神の末裔であると信じ、その妄想力で空を飛ぶこともできたのだ。そして、ゆえに鳥取県人が空を飛ぶことをけっして許さなかった。

 島根県人たちは繭を砂丘へ追い詰めた。しかしそこには鳥取県の守護神が待っていた。ラクダだ。

 ラクダは繭に、借りがあった。

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短編 2025/03/20 07:45更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:13
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