異世界[恋愛]

婚約破棄は承りました。復縁のご相談は、代理人を通してくださいませ

壁際が、私の定位置だった。

一曲目を婚約者と踊ったことは、五年で一度もない。
それでも私は、殿下の執務を陰で回し続けた。
名前の載らない仕事だと、知っていながら。

卒業夜会の夜、王太子は衆目の前で婚約破棄を告げた。
身に覚えのない断罪と、一緒に。

侯爵令嬢エルネスタは、泣かなかった。
「承知いたしました」
一礼して、胸元から契約書の写しを取り出す。
五年間、この日のために持ち歩いてきた一枚を。

第十二条、王家側の帰責による解消手続き。
精算は、即日始まった。

翌朝から、王宮の決裁が止まる。
署名の前を誰がやっていたのか、殿下はまだ知らない。

未開封のまま返される、手紙の束。
空欄がひとつだけ残された、精算のリスト。

彼女が契約書の外で取り戻したいものは、何なのか。

AI直接使用 / 異世界恋愛 / 婚約破棄 / ざまぁ / 悪役令嬢 / 冤罪 / 溺愛 / ハッピーエンド
全8話完結 2026/07/14 12:19更新
24,390字 (3048.8字/話) 36%
日間P
20
総合P
1,812
ブクマ
106
平均評価
8.04
感想数
2
レビュー
0
評価頻度
187.74%
評価P
1,600
評価者数
199
週間読者
12,304
日間イン
4回
ベスト
83位
最終取得日時:2026/07/25 12:06
※googleにインデックスされているページのみが対象です