異世界[恋愛]

今日も私は、婚約を破棄される

「ディートリンデ! 今この時をもって、君との婚約を破棄する!」
「「「――!!」」」

 煌びやかな夜会の最中。
 我が国の第一王子であるバルドゥル殿下が、唐突にそう宣言した。
 嗚呼、またか……。
 これでこの光景を目にするのは、いったい何度目かしら……。
 とはいえ、こうなってしまった以上、惚けているわけにもいかない。
 いつも通り、粛々と事を進めるだけよ。

「……バルドゥル殿下、どういうことでしょうか? 我々の婚約は、国が定めた絶対的なもの。余程の理由がない限り、破棄することはできないと存じますが」
「ああ、その余程の理由があるから、僕はこうしてるんだよ! ――しらばっくれても無駄だぞ! 君が最近、エマに執拗な嫌がらせをしているのはバレているのだからなッ!」

 バルドゥル殿下は隣に立っている、男爵令嬢のエマさんの肩を抱く。

「嫌がらせ? いったい何のことでしょうか? 私はエマさんに、私という婚約者がいるバルドゥル殿下と、二人で会うのは如何なものかと忠告したまでですわ」
「だーかーら! それが嫌がらせだと言ってるんだよ僕は! どうせ君のことだ! ネチネチと嫌味を言って、エマを精神的に追い詰めたんだろう!? 君のような痴れ者は、王太子である僕の婚約者に相応しくないッ!」
「それは違いますよ、兄上」
「っ!? ラルス……!?」

 その時だった。
 第二王子であらせられるラルス殿下が私の前に立ち、バルドゥル殿下と対峙した――。


※他サイトにも転載してます。

ネトコン14 / ハッピーエンド / 悪役令嬢 / 婚約破棄 / ざまぁ / ライトノベル / 異世界恋愛小説 / 短編 / ざまあ / 恋愛部門異世界
短編 2026/01/09 19:40更新
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最終取得日時:2026/04/03 12:10
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