ヒューマンドラマ[文芸]
部屋にいた幽霊
「うあっ!」
夜、とあるアパートの一室。寝ようと部屋の電気を消した瞬間、彼は驚きの声を上げた。突然、見知らぬ男が部屋の中に現れたのだ。
反射的にスイッチを押し直す。するとその瞬間、男の姿が消えた。隠れたわけではない。音もなく、まるで煙のように跡形もなく消え失せていた。
見間違いか……? 相当疲れてるな……。
彼は自分にそう言い聞かせた。しかし、もう一度電気を消すと、またあの男が現れた。慌てて電気をつける。するとまた消え、また電気を消すと現れ、またつけると消え、また――
「これは、幽霊だな……」
未設定
短編
2025/03/06 11:00更新
1,971字 24%
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最終取得日時:2025/07/09 12:13
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