ホラー[文芸]

「おめえ、エロ本持ってあの祠の前通ったんか……!?」なんて言われる因習村ホラー短編

いきなりだが、俺の住んでいる村は因習村だ。
 しょっぱなから何を言っているんだと思うかもしれないが、そうとしか思えないんだから仕方ない。
 なんせ村の外れには祠があり、定期的にじいさんたちが集まって掃除をしたりなにかしら供物を捧げる儀式をしているのだ。
 なにをしているのか聞いても、「お前にはまだ早い」「大人になったら分かる」の一点張り。
 おまけに「あの祠に近寄っちゃなんねえ」「下手に近付けば村に災いが訪れる」とまで脅してくる始末だ。
 
 これで「うーん、うちの村って普通だなー」「そっかー、まぁよくあるよね」なんて思うほど、俺も能天気じゃない。
 中学生ながら、うちの村ってヤバいのでは? と思わないほうがむしろおかしいというものだ。

 とはいえ、実際に祠を調べてみようなんて考えたことはなかった。
 いや、考えたことはあっても行動に移そうとはしなかったといったほうが正しいか。
ホラー映画なら「あんだけ脅してくるとか中にナニがあるのか気になるし、祠壊してみようぜ!」なんてアホな行動に走るやつもいるが、それはそうしないと話が進まないからするのであって、わざわざ厄ネタに自分なら突っ込んでいくほど、俺は好奇心旺盛でもなければ猪突猛進な男でもなかった。
 まぁ大人たちがあんだけ言ってんだからヤバいのがあるんだろうなーくらいのノリでスルーしてたのだ。そしてそれが結果的に正しいことであったと、俺は後に知ることになる。

R15 / 残酷な描写あり / ネトコン14 / ギャグ / ほのぼの / 因習村 / 祠 / 神様
短編 2026/01/01 15:30更新
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最終取得日時:2026/04/16 12:12
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