■兵装の姫君が救国の王妃になるまでの物語です■
常磐（ときわ）は兵装して隣国との戦地をまわる王女、病に倒れてしまった父王を支え、国を守るためだ。
しかし、国内では私欲に走る臣下が台頭している。隣国との戦は分が悪くなる一方。
そんな折、隣国の王から「王女との婚姻」を条件に和平を申し込まれる。花嫁に選ばれたのは妹姫だが、人質のような結婚を嫌がる。
常磐は妹姫を送るため身分を偽り兵装のまま隣国に入るが、立場を入れ替えられてしまって。
父王を支えたい常磐は身代わりの花嫁となることを拒むが、敵地に一人、抗えるはずもなく……。
しかし政略結婚の裏には国を脅かすある真実が隠されていた。