コメディー[文芸]

婚約破棄の理由? それは・・・坊やだからさっ!!

貴族学園の長期休暇の前には、実家のある領地へ帰ったりして、しばらく会えなくなる生徒達のために全学年合同の交流会のパーティーが行われます。

少々と言いますか、以前から嫌な予感はしておりましたが――――

わたくし達の一つ下の学年に、元平民の貴族令嬢が転入して来てから、殿下やその側近の方々はその令嬢を物珍しく思ったようでした。

その物珍しさから興味を惹かれたのでしょう……やがて、巷で流行っている恋愛小説ような展開が始まってしまったのです。

「貴様は、下位貴族の養子になったばかりの彼女を元平民だからと見下し、理不尽に虐げた! そんな心根の卑しく傲慢な者は未来の王太子妃に相応しくない! よって、貴様との婚約を破棄する!」

そう、まるで、巷で流行っているような恋愛小説の一幕のように――――

わたくしは、ショックを受けて……

「なぜ、このようなことをなさるのですか? 殿下……」

自分でも驚く程に弱々しい声で訊ねていました。すると、

「婚約破棄の理由? それは・・・坊やだからさっ!!」

艶やかながらも力強く覇気のあるハスキーな声が、会場中に響き渡りました。

設定はふわっと。

アルファポリスに掲載。

パーティーで / 婚約破棄を叫ぶ / 理由? / 坊やだからさ! / 無能が露呈 / ざまぁ / 婚約破棄
短編 2025/12/07 09:35更新
3,747字 25%
日間P
40
総合P
2,318
ブクマ
61
平均評価
8.38
感想数
9
レビュー
0
評価頻度
429.51%
評価P
2,196
評価者数
262
週間読者
-
日間イン
4回
ベスト
56位
最終取得日時:2025/12/15 12:06
※googleにインデックスされているページのみが対象です