訳あって人生に絶望した中学３年生、日隅唯都（ひずみゆいと）は、卒業式のすぐあとにビルから飛び降り自殺を決行した。だが、お決まりのように天国で神様のもとに召喚された彼は、神様の勝手すぎる都合で異世界に転送させられてしまう。彼を待ち受けていたのは、剣と魔法の世界、モンスターの蔓延るダンジョン――そして、美少女天使の案内人。

「さあ、二度目の人生は異世界と洒落込みましょう！」
「嫌だ」

　非道な天使様にのせられ、仕方なく探索者になることを決意した唯都だったが、あろうことか志半ばで死んでしまう。しかし……

「【再生（リバイヴ）】、このスキルがある限り、1000回死なないと僕は死ねない」

　彼に与えられたスキルは、『自動自己蘇生』。使い切るまでは何があっても死ねない、最悪の初期スキルだった。
　これは、不死身になった少年が世界をちょっとずつ変えていく『絶望系』ファンタジー。



＊作者の受験勉強が終わったため、ひとまず毎週水曜日に更新します！

注意）一応異世界転移モノではありますが、主人公の最初の死因が自殺だったりダンジョンでトラウマを植え付けられたりと、なかなかエグい部分もあります。序盤は戦闘描写少なめかつ、主人公の回想も入ったりしてまったりしてるので、主に気長に読める人向け。

　アルファポリスにも掲載中（ただしこちらが加筆修正版）。