その他[その他]
ある主張
「それじゃあ、乾杯!」
「カンパーイ!」
「かんぱーい!」
夜、とある飲み屋のテラス席。頭上には星々が煌めき、この出会いを祝福しているかのようだ……そんな陳腐な口上を述べたあと、六名の男女がグラスを掲げて乾杯した。合コンということで、どこか浮き足立った空気が漂っている。ただ一人を除いて……。
「じゃあ、まずは自己紹介からいきますか! では僭越ながら、自分から。えー、ロービード大学出身のミモトです。よろしく!」
「よろしくー!」
「えー! すごーい、名門大学じゃない!」
「ははは、おいおい、大学なんて関係ないだろ? 僕はマルビツ商事に勤めているニムラです。どうもよろしく」
「よろしくー!」
「すごい! 大企業!」
「ははは、お前ら露骨にアピールすんなよ。おれは普通にやるよ。どうも、イチガヤです。ちなみに、ミップリ区のタワーマンションに住んでまーす!」
「あはは、よろしくー!」
「えー! あそこ家賃高いよね。すごー!」
「ははは、お前もアピールしてんじゃん! じゃあ、次は女性陣の自己紹介お願いします!」
「はーい! あたしは――」
「あの」
未設定
短編
2025/01/27 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:15
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