異世界[恋愛]

無視されたから別の男性と踊っただけなのに、謝れとは何事かしら。


 エミーリアはもとより、無口であった。

 幼いころから無表情で無口だったので、婚約者のヘルムートに無視されようと、自分もおしゃべりが好きではないしそういう関係もいいなと前向きに考えていた。

 しかし、いくらかの月日が流れたのちに「なぜ、謝罪すらできないんだ!」と怒鳴りつけられる。

 彼の言い分は、俺が怒っていることを察するべきというものだった。

 そんな主張に呆れつつも、振り回されてあげるだけの情もやっぱり湧かなくて「むしろこのままでかまわないわ」とエミーリアは冷たく言ったのだった。

婚約破棄 / ざまぁ? / 自業自得 / ハッピーエンド / 恋愛
短編 2025/09/16 19:17更新
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最終取得日時:2025/09/17 12:05
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