異世界[恋愛]

見えるのは私だけ?〜真実の愛が見えたなら〜

「これは政略結婚だ。おまえを愛することはない」

初めて会った婚約者は、膝の上に女をのせていた。
男爵家の者達はみな、彼女が見えていないふりをする。
どうやら、男爵の愛人が幽霊のふりをして、私に嫌がらせをしているようだ。
「なんだ? まさかまた、幽霊がいるなんて言うんじゃないだろうな?」

私は「うそつき令嬢」と呼ばれている。
幼い頃に「幽霊が見える」と王妃に言ってしまったからだ。

婚約者も、愛人も、召使たちも。みんな私のことが気に入らないのね。
いいわ。最後までこの茶番劇に付き合ってあげる。

だって、私には見えるのだから。

シリアス / 女主人公 / 西洋 / ハッピーエンド / 伯爵令嬢 / 王子 / 男爵 / 騎士 / ざまあ
短編 2024/04/28 20:27更新
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最終取得日時:2025/07/22 12:20
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