異世界[恋愛]
「何もしなくていい」と言った夫は、何もしなくていい家を用意していた
来客の手配、使用人の交代、食材の注文。
前の婚家では、誰の仕事か決まっていない用事が、すべてリゼットのところへ来た。
「休めばいい」とは言われる。けれど彼女が部屋へ戻れば、すぐに戸が叩かれる。答えるだけでいいから、と。
離縁から一年余り。叔母の家で知り合った子爵アーヴィンと、二十六歳のリゼットは再婚した。
同じ冒険小説が好きで、返事を急かさない人。彼となら、もう一度夫婦として暮らせるかもしれない。
ところが、嫁いだ夜に見せられた家の当番表には、妻の担当が一つもない。
翌朝、まだ暗いうちに目を覚ましたリゼットは、仕事を探して厨房へ向かう。家事を任せられるようになっても、好きな本にまで読み終える期限をつけてしまう。
働かない私は、なぜこの人の妻でいてよいのだろう。
そんな不安を抱く彼女に、夫は休日の過ごし方をいくつも提案する。
リゼットは礼を言いながら、そのすべてを今日中に終えるための予定表を書き始めた。
ほのぼの / 女主人公 / 西洋 / 日常 / ハッピーエンド / 再婚 / 夫婦愛 / 一途 / 大人の恋愛 / 不器用な夫 / 離縁 / 心の回復
短編
2026/09/11 18:00更新
11,795字 38%
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最終取得日時:2026/09/22 12:06
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