ハイファンタジー[ファンタジー]

私を追放した皆様へ。復讐は終わりましたのでご報告いたします

拝啓――私を無能と断じ、パーティから追放した皆様へ。

お元気でしょうか。
いえ、最近の状況を見る限り、そうでもないのかもしれませんね。

まずはご報告いたします。
復讐はすでに終わりました。

もっとも――私は何もしていないのですが。

王都であなた方に追放された後、私は辺境の町で静かに暮らしておりました。
戦うこともなく、名声を求めることもなく、ただ穏やかな日々を過ごしていただけです。

ですがその頃から、あなた方の周囲では少しずつ“問題”が起き始めていたようですね。
前衛の負傷、魔術の暴発、取引の破綻、そしてパーティの崩壊。

どれも些細な不運や偶然の積み重ね。
そう言ってしまえば、それまでの出来事です。

ですが――本当にそうでしょうか。

かつて私は、あなた方の行動や判断に対して、ほんの少しだけ口を挟んでいました。
無謀な突撃を止め、わずかな術式のズレを修正し、契約の穴を埋める。
それらは目立つものではなく、評価されることもありませんでした。

だからこそ、不要だと思われたのでしょう。

けれど、それらが“なかった場合”に何が起きるのか。
今回の件で、皆様も理解されたのではないでしょうか。

繰り返しますが、私は何もしておりません。
ただ、そこにいなくなっただけです。

これは、何もしていないはずの一人の追放者が、結果としてすべてを崩壊させてしまった物語。

――どうか最後まで、お読みいただければ幸いです。

追放 / ざまあ / 冒険者 / 無能扱い / パーティ追放 / 無自覚最強 / 縁の下の力持ち / 因果応報 / 自業自得 / 勘違い / 手紙形式 / 一人称 / 静かなざまあ
短編 2026/04/19 13:40更新
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最終取得日時:2026/09/29 12:13
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