ヒューマンドラマ[文芸]

子作りを願い続けた5年間、私は義母に避妊薬を盛られ続けていた

 ある匿名スレで、男が得意げにこう書き込んでいた。
「愛人が息子を産んでくれた。もうすぐ一歳になる。妻はまだ気づいていない」

住宅ローンも生活費も、すべては妻の稼ぎでまかなっている。離婚なんて絶対にできない――男はそう計算しているらしい。

野次馬気分でスクロールしていた私の指が、ある写真で止まった。

使われているカードの番号は、私の給与口座と一致する。男の左手には、ボーナスを数か月分貯めて夫に贈ったあの銀色の機械式時計。そして写真の隅に映る、淡いグレーのベビーカー――先月、夫が「会社の後輩への贈り物を選んでほしい」と私に頼み、立て替えさせられたあの品だ。

さらにスクロールを続けると、一枚のぼやけた自撮り写真が目に飛び込んできた。

その顔は、五年間同じ布団で眠ってきた男のものだった。

彼は私の金で女と子どもを養っていた。
そして私は、自分で選んだベビーカーで、夫と愛人の子どもを運ばされていたのだ。

BK小説大賞2 / シリアス / 女主人公 / 現代 / サレ妻 / 不倫 / クズ夫 / ざまぁ
短編 2026/08/02 17:00更新
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最終取得日時:2026/09/13 12:07
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