ヒューマンドラマ[文芸]
夏の正解
小学生の頃の話。田舎暮らしの私にとって、夏休みの楽しみといえば、自転車のカゴに水筒を放り込み、近所の駄菓子屋へ向かうことだった。
同じ年ごろの子供たちは林や川で遊ぶのが普通だったが、私は虫が大の苦手で泳ぐこともできず、外遊びに積極的になれなかった。かといって家にいると『子供は外で遊びなさい』と母に追い出される。だから、小遣いをせがんで駄菓子屋へ行くことが、ちょうどいい逃げ道になっていた。
その日もスナック菓子を買い、店の脇の木陰に腰を下ろして、袋を開けた。ほとんど食べ終え、袋の奥に残ったカスを口に流し込もうとしたとき、ふと気づいた。
「ん? え、当たり!?」
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2025/06/16 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:08
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