ヒューマンドラマ[文芸]

辻売らない師まいたけさん〜すぐ再会〜

 その日も僕は、子どもの保育園へのお迎えのため、商店街を急ぎ足で通り抜けようとしていたが、四つ角の八百屋で声を掛けられた。
 声を掛けてきたのは、五分刈り頭の小さなおっさんだ。
 そのおっさんは、百五十センチも無さそうな小柄な風体で、実直そうな駅弁売りのように、底の浅い箱をタスキ掛けにした紐で肩から下げて、満面の笑みで僕を見ていた。
 その顔は、ひどく狭い富士額をしていて丸顔で、眉と唇は太く、ぎょろぎょろとした目と、鼻の脇には大きなホクロのある特徴的な顔立ちだった。
「韮崎さん、こんにちは!今日も保育園へのお迎えですか!お疲れ様です!」
 このおっさんは、まいたけさんだ。

このおっさんは、僕のために、発明品を出してきた。
にらさき まいたけに なれはじめる

日常 / ほのぼの / 男主人公 / 現代 / 保育園児の父 / 子どもの食べなさ / どうにもならない / まいたけさん / エラスティック有機 / 結晶 / ただの木製 / ドーパミン関与無し / 韮崎がニラを握る / よく出来ましたを十回 / ネット小説大賞九感想
短編 2021/04/22 22:54更新
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最終取得日時:2024/04/26 01:26
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