ハイファンタジー[ファンタジー]

戦士以外は要らないと追放された『吟遊詩人』、実は世界唯一の『古代魔法』使いにつき〜超強化も天を割る魔法も使い放題、気ままに歌って世界最強!〜

「大陸一の力を得たこの大貴族ストローク一族に無能はいらん! 戦士になる気のないゴミは消え失せろ!」

強さが全ての世界。剣を、杖を、斧を、弓を、槍を、盾を、誰もがそんなものを求めている。なぜなら、最強の座……グランドヒーローになりたいからだ。

グランドヒーローになれば、世界一の財宝と未知の力、そして国王より皇帝より上……最強の座が得られるからだ。

そのためには危険な魔大陸の最奥地にまでたどり着く必要があり、ストローク領では子供が生まれたその日から肉体改造する家もあるほどだ。

そんな世界に居る領主の次男として生まれたバードは、戦いよりも歌う事が大好きな『吟遊詩人』だった。だが、その歌もひどい音痴でどこに行っても笑いものにされる。だが、バードはそれで満足だった。

「元気いっぱいに歌って、皆が笑顔になる。吟遊詩人にも色々いるだろうけど、俺はそのくらいでちょうど良いや」

しかし、実はバードの歌には『古代魔法』を発動させられる声と歌詞があった。その力で最強の領土と噂されるほどに領民達を超強化していた。驚異的な治癒力に子供でもリザードマンを殺す力……ストローク領の異常な強さはそこにあった。どれだけ馬鹿にされ嘲られ終いには殴られようとも、バードは歌う事を止めなかった。

だが、領主はそんなバードに戦士としての才覚を見いだせず追放したのだ。

具体的には分からないでも、バードを好いていた妹だけが『バードの歌はいつか誰かを救う』と信じて追放された後も付いてきた。

「あんな領地、後で泣けばいいんですよ。兄さんみたいな人こそ、今は大事だっていうのに……」

その後、バードを追放した領土はバードの歌を失った事で、みるみるうちに体が衰え魔力も失われていき、また事務仕事も狩りもままならなくなる。戻ってきてくれと頼んだ所で、そこにはもう新たな生活を築き、帰ることなどないバードがいた。

残酷な描写あり / ヒーロー / 男主人公 / いずれ主人公最強 / 追放ざまあ/ざまぁ / もう遅い / 実は最強 / 吟遊詩人 / きままな旅 / をしているだけなのに / 各地で語り継がれる / 成り上がり
短編 2021/07/28 08:00更新
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最終取得日時:2024/05/16 01:26
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