ヒューマンドラマ[文芸]

焼き討ちじゃ

 あぁぁいやぁ、時は金なり、いやこのお話はむかしむかしのこと。ついつい先走ってしまいましたが、舞台はとあるお城の中。その城主様の目の前には大判小判ざっくざく。その輝きで自分の顔までピカピカにして、にんまり笑っております。
 そうそう金、金、金。金があるところに問題あり、問題あるところに金があり。金がないのもまた問題。きっかけはやはり金。慌ただしく廊下を走る音に何事かと城主様が首を傾げたそのとき、襖をバーンと開け、青い顔して飛び込んできたのは彼の家来。
 城主様は怪訝な顔して「おい、何事か」と訊ねました。

「ひ、ひ、ひ、ひと、ひと……」

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短編 2024/05/07 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:28
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