異世界[恋愛]
殿下は私との婚約は破棄して、妹と婚約したいと仰るのですね、承知いたしました
「ジェイミー、今この時をもって、君との婚約を破棄する!」
「「「――!!」」」
国中の貴族が一堂に会する煌びやかな夜会の最中。
第二王子であるルーサーの婚約破棄宣言が、高らかに響き渡った。
「……どういうことでしょうか、ルーサー殿下」
だが、ルーサーの婚約者である公爵令嬢のジェイミーは、眉一つ動かさず、真っ直ぐルーサーを見据えている。
「どうもこうも、そのままの意味さ! よく考えたけど、やっぱり君みたいなつまらない女は、僕の婚約者には相応しくないと判断した。――今日から僕は、君の妹である、ジェーンと婚約するよ」
「……それは、正式な告知と判断してよろしいでしょうか?」
「ああ、もちろんだ! 何があろうと、僕の意思は揺るがない!」
「――承知いたしました。この婚約破棄、謹んでお受けいたします」
実に洗練された、流麗なカーテシーを披露するジェイミー。
――その時だった。
「お、お待ちください殿下ッ!」
ジェイミーの父であるブラックウェル公爵が、まるで幽霊でも見たような青ざめた顔で、ルーサーの前に立った――。
※カクヨムにも転載してます。
ハッピーエンド / 婚約破棄 / ざまぁ / ライトノベル / 異世界恋愛小説 / エンターテイメント / ざまあ
短編
2025/12/12 19:13更新
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最終取得日時:2025/12/15 12:05
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