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笑いの神様

 とあるお笑い芸人の男。彼は笑顔とは縁が遠いようで、まったく売れる気配がない。
「今売れている連中も、運が良かっただけで大して面白くない。売れてるから面白いと思われてるだけだ。きっかけさえあれば、おれも……」と人を妬み、自分を慰めるばかりの日々を送っていた。
 そんなある夜のこと。まどろむ彼の枕元に突如、光とともに奇妙な男が現れた。

「な、な、な」

「わしは笑いの神だ。笑いに生きる者よ。お前にどんな話でも、一度だけ大ウケする力を授けよう」

 満足に声も出せなかった彼だったが、その言葉にがばっと体を起こした。そして、まじまじと相手を見つめる。

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短編 2025/05/01 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:11
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