アクション[文芸]

婚約破棄されましたので、王太子殿下の護衛任務を終了いたします――なお暗殺組織は傘下に入れます

王太子フェリクから、六年間続いた婚約を終わりにすると告げられた公爵令嬢イルゼ。

理由は、子爵令嬢ミーナレスの方が「心も身体も柔らかい」から。

それなら仕方ありません。

婚約者として続けてきた仕事も、今日で全部おしまいです。

王太子妃候補としての公務も。

予定の確認も。

そして――五年間、誰にも知られず続けてきた王太子殿下の護衛も。

「それでは、本日をもちまして、王太子殿下の護衛任務を終了いたします」

そう告げた夜は、何事もなく終わった。

けれど翌日。

毒殺未遂。

狙撃。

侵入者。

今までイルゼが王太子へ届く前に潰していたものが、一斉に表へ出始める。

それでも、もう殿下を守るつもりはない。

ただし。

その余波で自分まで狙われるとなれば話は別だった。

暗殺者を捕まえ。

組織を辿り。

潰して。

使えるところは傘下へ入れる。

気づけばイルゼの前には、王都の裏社会そのものが並んでいた。

王太子殿下の護衛任務は、もう終わった。

これはただ――自分の縄張りを少し整えているだけのお話。

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短編 2026/08/27 18:01更新
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最終取得日時:2026/09/22 12:07
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