異世界[恋愛]
「許してやりなさい」と言われ続けた令嬢が、許した回数を数えていた——千二百回
「許してやりなさい」
侯爵令嬢リーリエは、この言葉を千二百回聞いた。
婚約者が夜会で他の令嬢と踊ったとき。義母に「出来損ない」と言われたとき。父が「お前さえ我慢すれば丸く収まる」と目を逸らしたとき。
リーリエは毎晩、帳面に書いた。日付。許した内容。許した理由——その欄はいつも空白だった。
千二百回目の「許してやりなさい」を聞いた日、リーリエは帳面を閉じた。
「お父様。千二百回、許しました。千二百一回目は、ございません」
帳面が社交界に渡ったとき、「許してやりなさい」と言っていた全員の顔から血の気が引いた。我慢の記録は、どの告発よりも雄弁だった。
異世界転生 / 婚約破棄 / ざまぁ / 令嬢 / 因果応報 / 記録 / 我慢 / 正論 / 断罪 / 爽快 / 許し / 自業自得 / 数字 / 日記
短編
2026/04/20 19:00更新
11,548字 24%
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最終取得日時:2026/04/26 12:06
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