ヒューマンドラマ[文芸]

トイレの王様

 とある国の王様は、民衆に深く敬われ、慕われていた。
 だがある日、その王様が「う~ん」と唸り、実に悩ましげな表情を浮かべていた。重く沈んだ顔には、いつもの威厳がない。その様子を見た忠実な臣下が、心配そうに声をかけた。

「王様、いかがなされましたか? どこかお身体の具合でも……?」

 王様はゆっくりと首を横に振り、ぽつりと答えた。

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短編 2025/05/06 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:10
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