ヒューマンドラマ[文芸]

優しいだけの人 短編を纏めたものです

 「ごめんよ。でも……母上が大事だから。…………すまないね」

言いたいことを言って、背を向ける王子セハル。
今日は婚約者同士のお茶会だが、本当にお茶を飲んで数分で席を立ってしまうことが多かった。

あの人は、いつも優しい。
「ああナルカ、君は綺麗だ」
「努力する君を尊敬するよ」
「大好きだよ」

それ以上に、母親である王妃を褒める彼。
いつも台詞の後には、この一言が着くように聞こえた。

「ああ、君は綺麗だ、母上の次に」
「努力する君を尊敬するよ、母上の次に」
「大好きだよ、母上の次に」

子供が母親を敬愛するのはある程度は仕方ないが、彼が慕う母親は、6歳しか年の違わない義母だった。

ネトコン12 / 義母 / 義息 / 国王 / 王妃 / 後妻 / 片想い / 一部ガールズラブ / 誤解 / 優しいだけの人 / ガールズラブ
全2話完結 2024/07/24 13:55更新
5,570字 (2785字/話) 12%
日間P
-
総合P
46
ブクマ
3
平均評価
8
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
166.67%
評価P
40
評価者数
5
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2024/09/07 12:08
※googleにインデックスされているページのみが対象です