私は全然有名じゃない女性歌劇団の男役で、流行の「異世界転生もの」の初演を明後日に控えて最後のリハーサルをしていた。「魔法竜騎士」と属性てんこ盛りの役柄の私は、最後の見せ場で、悪の宰相の銃弾に倒れて大階段をゴロゴロと転がり落ちたのだが、下に着いた途端に怪しい緑色の光に包まれて異世界に！
　召喚先のあまり賢くなさそうな王子様や神官たちと関わりたくないなと思った私は衣装のまま男として彼らに対応し、さっさと役目を果たすことにしたのだった。
　その作戦はうまくいったのだが、お世話になったケインの可愛さに惹かれてしまい…転生した劇団員男役エミの異世界恋愛ストーリー。

☆短編版への評価ご感想、ありがとうございました！お礼に書きました、こちらの連載版（オマケつき）もよろしくお願いします。