【完結済】あなたが婚約破棄されたいならどうぞご自由に。ですが、わたしの周囲は怒っているので覚悟をなさってください。わたしはわたしでしあわせになりますので【長編版】
「アリサ、いたずらに時間がすぎてゆくだけだ。もうそろそろ潮時だと思う。婚約を破棄する。今後はおたがいに縛られることなく、ぼくはぼくの、きみはきみの、それぞれの伴侶と人生を歩めばいい」
アリサ・クースコスキは伯爵令嬢で王宮の敷地内にある図書館で司書を務めている。ある日、彼女は幼馴染で親同士が婚約の約束をかわしたガブリエル・ラムサ公爵子息に婚約を破棄された。
ガブリエルは、次週に王宮で行われる舞踏会で婚約破棄のことを公にするという。しかも、その場で新しい婚約者を発表するらしい。その新しい婚約者は、アリサとガブリエルのもう一人の幼馴染であるソフィア・ティーカネン侯爵令嬢という。そんなアリサには、子どもの頃から王太子マルコ・スヴェントと本読み友達として交流がある。その王太子の前で、アリサはソフィアから舞踏会に出るよう強制される。
一方、運命の舞踏会を前に、アリサの後見人である叔母夫婦の借金や虐待の問題が浮上する。アリサは、一時的に図書館長のもとに避難することに。
そして舞踏会の日、アリサはソフィアからドレスなどを借りて嫌々ながらも舞踏会へと向かう。ガブリエルは彼女との婚約破棄を発表した際、彼女にたいして理不尽な行動をとる。その瞬間、ガブリエルにざまぁが襲いかかることになる。さらには舞踏会後、ざまぁはアリサの後見人を襲うことに……。
以前公開させていただきました「あなたが婚約破棄されたいならどうぞご自由に。ですが、わたしの周囲は怒っているので覚悟をなさってください。わたしはわたしでしあわせになりますので」の長編バージョンです。
主人公のアリサ・クースコスキ視点、王太子マルコ・スヴェント視点の交互で話は進んでいきます。
二人の周囲の環境も描いております。短いバージョンをご覧になっていなくても問題ありません。ざまぁは、婚約を破棄したガブリエルに対して行うだけではなく、アリサの後見人にも行います。
主人公アリサの成長していく姿、王太子のアリサへの想いをとことんお愉しみいただけたら幸いです。
※全133話。7/31に完結予定です。ハッピーエンド確約です。
※誤字報告、ありがとうございます。(8/5)
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