空想科学[SF]

正義分別窓口へようこそ――燃える前に、その怒りを置いていってください

 近未来。

 SNS炎上が日常化した社会で、人々は告発や晒し投稿をする前に、「正義分別表」で怒りを分類することを義務づけられた。

 燃える正義。
 不燃正義。
 資源正義。
 有害正義。

 市役所の正義分別窓口で働く青井は、毎日「これは社会のためです」と持ち込まれる怒りを仕分けている。

 ある日、中学生の悠真が窓口にやって来る。

「同じクラスのやつらを、ネットに出したいです」

 理由はいじめ。
 証拠もある。
 先生は動かなかった。
 友達は笑っているように見えたが、本当は笑うしかなかった。

 悠真の怒りは、間違っていない。
 けれど、その怒りをそのまま燃やせば、友達も、加害者も、悠真自身も壊れるかもしれない。

 青井は、分別表にない白い箱を取り出す。

『付き添う正義』

 これは、正義を捨てる話ではない。
 怒りを、一人で持たせないための話。

近未来 / SF / 社会風刺 / SNS / 炎上 / 正義 / いじめ / 告発 / 市役所 / 行政 / 窓口 / 仕事もの / ヒューマンドラマ / 中学生 / ハッピーエンド
短編 2026/05/30 19:05更新
10,647字 39%
日間P
-
総合P
414
ブクマ
11
平均評価
9.12
感想数
1
レビュー
0
評価頻度
390.91%
評価P
392
評価者数
43
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2026/10/18 12:14
※googleにインデックスされているページのみが対象です