童話[その他]

マッチ売りの少女がクリスマス・イブを焼き尽くすようです

 とある、クリスマスイブの朝の事です。

 降りしきる雪に負けじと、天まで焦がし尽くさんばかりの炎柱が、轟轟と音をたてて立ち上っていました。

 水族館が。
 スキー場が。
 遊園地が。
 クルージング船が。
 人が。
 命が。

 すなわち街が燃え上がり、それらは片っ端から真っ黒い土塊に還っていきます。

 悲鳴をあげて逃げ惑う人の群れの中で、ただ一人。

 みすぼらしい服を着たマッチ売りの少女が、寒さに震えながら一生懸命、道を行き交う人々に声を掛けていました。

「マッチは、いかがですか。
 マッチは、いかがですか」

R15 / 残酷な描写あり / これから毎日 / 家を焼こうぜ
短編 2017/12/24 16:37更新
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最終取得日時:2026/09/02 02:27
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