ゲーム風異世界に転生してきた錬金術師により生み出された、ホムンクルスの少女。

彼女には、培養液の中で成長する過程で、錬金術師の手により現代知識を含む雑多な知識が詰め込まれていた。
そんな彼女が人の子供並みの大きさまで育ち、培養液から外の世界へと出た場所は、朽ちかけた無人の研究室。

知識だけ与えられ、生まれたばかりで完全に放置された少女。その上、彼女は残酷な事実を知ってしまう。

自身の創造者たる錬金術師は、少女が苦しみ生き足掻く姿を見て楽しむために、彼女を作ったのだと。
そのために、彼女に与えられた知識すらも、じつは信用出来ないものだった。

それを知った少女は、決意する。

創造者たる錬金術師の顔面に一発、何としてでも拳をねじ込む事を。
それまで必ず生き延びる事を。

そんな彼女には、創造主たる錬金術師も想定していなかったホムンクルス独自の特性があった。
人間とは異なるその特性が、やがて彼女を最強の存在へと導いていく。

・カクヨム、ノベルアッププラスでも掲載