現実世界[恋愛]
文学少女の暇つぶし
隣の席の文学少女はいつも、人生は死ぬまでの暇つぶしだと言いながら本を読んでいる。
「漱石さんはさ、ロマンチストすぎなんだよ」
「……はぁ」
「月が綺麗ですね、とか言っちゃってさ。それに気づかなかったら意味ないじゃん、好意って。故意に示すから恋になるんだし」
夏目漱石の『月が綺麗ですね』を、彼女は認めない。
スクールラブ / 日常 / 青春 / ラブコメ / 文学少女 / 暇つぶし / なろうラジオ大賞2
短編
2020/12/27 09:00更新
998字 62%
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最終取得日時:2024/05/18 01:37
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