異世界[恋愛]

『余命半年の彼女を妻として看取りたい』ですか。……おかしいですね、私が先日こっそり薬をすり替えたのですが、彼女はとても元気そうに私の悪口を叫んでいらっしゃいますよ?

王宮御用達の薬草園を任される侯爵家の娘である私は、婚約者の公爵令息から理不尽な命令を受けていた。
「俺の幼馴染は『白百合病』で体が弱い。お前は薬師だろう、彼女のために特効薬を作れ」
私は睡眠時間を削り、手が荒れるまで最高級の薬を作り続けた。しかし、婚約者は「お前が嫉妬で効果の薄い薬を渡しているから治らないんだ!」と私を罵る。

ある日、私は見てしまった。
「こんな苦い薬飲めるわけないじゃん。でも私が咳き込むだけであの侯爵令嬢をアゴで使えるんだから最高よね」
幼馴染の令嬢は、私が血の滲む思いで作った高価な薬を、笑いながら『鉢植え』に捨てていたのだ。

薬師としての誇りを踏みにじられた私は、彼女の薬を「ただの甘いシロップ」にすり替え、放置した。
本物の患者なら、三日も薬を絶てば血を吐いて倒れるはず。

しかし三日後。婚約者はピンピンしている彼女を抱き寄せ、「彼女の余命は半年だ。お前との婚約は破棄する」とドヤ顔で宣言してきたのだった。

薬師 / 婚約破棄 / 侯爵 / 公爵 / 男爵 / 令嬢 / ざまぁ / ざまあ / スカッと / 自業自得
短編 2026/05/05 15:28更新
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最終取得日時:2026/05/10 12:05
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