異世界[恋愛]

「判決が、片端から誤審になっている」——回収された証言録を、誰も読めていなかった

五年間、王立法廷の証言録を管理してきた子爵令嬢アメリア・ドーソンは、
論理矛盾が「傾いた建物」として視えるという先天的な認知をもつ。
王太子エドワードに「判決など女の遊び心」と一蹴された翌朝、婚約を破棄された。
五年分の証言録は首席法務官に「法廷書類として保管する」と丁寧に回収された。

辺境伯領アルデンの法廷書記として再出発したアメリアは、
実務家の辺境伯カイン・アルデンの下で、自分の力を初めて正しく使う場所を得る。
三か月後、王都から届いた書状には「判決が次々と誤審になっている」とあった。

アメリアはその報を読み、静かに暖炉に向けた——帰還要請の書状を。

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短編 2026/09/01 06:00更新
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最終取得日時:2026/10/11 12:08
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