コメディー[文芸]

地獄の沙汰もってやつ

「な~あみっ! ……このたびは、まことにご愁傷さまでございます。皆様の慈しみの心のおかげで故人にとって、素晴らしい旅立ちとなりました。では」

「えっ、あの、ちょっと」

 とある葬儀場。身内だけのささやかな葬儀。故人の息子であり、喪主を務める長男は母や弟、親戚一同に視線で促され、帰ろうとするその坊主を引き留めた。

「……なんでございましょうか」

「いや、あの、短くないですか?」

「はい?」

「いやその、お経が……」

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短編 2024/06/11 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:27
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