加護なしのハズレ聖女、激務の王宮を辞めて隣国でひっそりポーション屋を始めます~妹の代わりに役立たずと捨てられたのに、今さら戻ってこいと言われても遅いです。今はイケメン皇帝陛下に溺愛されて忙しいので~
代々優秀な聖女を輩出する伯爵家に長女として生まれたリリアナ。しかし彼女には聖女の証である「女神の加護」がなく、家族からは「ハズレ聖女」「役立たず」と虐げられていた。
表舞台に立つ美しい妹の影で、リリアナは王宮の地下室に押し込められ、毎日大量のポーション作りや雑務を押し付けられる過労死寸前のブラックな日々を送っていた。
ある日、妹が正式に「光の聖女」として認定されたことで、用済みとなったリリアナは婚約破棄された上に国外追放を言い渡されてしまう。
「これでやっと、あの地獄のような労働から解放される!」
自由を手にしたリリアナは、隣国である強大な帝国へと渡り、長年の夢だった「自分の小さなポーション屋」をひっそりとオープンさせる。
しかし、彼女は気づいていなかった。彼女が雑草だと思って煮詰めていた草が伝説の霊薬であり、無自覚に作っていたポーションが、どんな怪我も病も一瞬で治す「神話級」の代物であったことに。
ひょんなことから、お忍びで街を訪れていた帝国の若きイケメン皇帝・アレクシスの命を救ったリリアナ。
その規格外の才能と、控えめで心優しい人柄に惚れ込んだ皇帝から、リリアナは国を挙げての猛烈なアプローチと溺愛を受けることに!
「君の望むものはすべて与えよう。だから、ずっと私のそばにいてほしい」
超ホワイトな環境で甘やかされ、幸せなスローライフを満喫するリリアナ。
一方その頃、リリアナを追放した祖国では、彼女が作っていた高品質なポーションが枯渇。さらに妹の力も実はハリボテだったことが発覚し、国は崩壊の危機に瀕していた。「今すぐ戻ってきてくれ!」と泣きついてくるが、時すでに遅し。
「今は皇帝陛下との新婚生活(?)で忙しいので、お断りします!」
不遇な令嬢が、最高の居場所と愛を見つける異世界シンデレラストーリー!
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