異世界[恋愛]

【短編】離縁ですか、不治の病に侵されたのでちょうどよかったです

アイリスは『氷の女』と呼ばれている。
とある侯爵家の一人娘として生まれ、クラム公爵マシューの妻となって数年、一度も笑ったことがないから。
そんな彼女がまともな夫婦関係を築けるはずもなく。
夫とは寝室を共にすることはおろか、話をすることも、顔を合わせることもないまま、時間だけが過ぎていた。

そんなある日、アイリスは自分の体調に異変を感じた。
時折、胸に張り裂けるような痛みを感じるようになったのだ。
「『氷心症』です」
医師が告げたのは、不治の病の名だった。
はるか北国にいたという氷の魔女の呪いだ。
この病にかかった者は、少しずつ心臓が氷っていく。
そして、発症から約1年で死に至る。

その診断を受けた数日後、夫のマシューから離縁を申し渡された。
「不治の病にかかりましたので、ちょうどよかったです」
アイリスはそれだけを言い残して、公爵家を去った。

夫とはそれで終わり、……のはずだったのに。
なぜか、マシューはアイリスを追いかけてきて──。

魔法 / 離縁 / 貴族 / 呪い
短編 2024/05/16 19:50更新
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最終取得日時:2026/04/16 12:39
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