コメディー[文芸]

排水口の髪

 夜、男は引っ越し祝いに酒とツマミを持って、友人のアパートを訪れた。二人で酒を酌み交わしながら盛り上がっていたが、ふと、彼は妙なものが目に入って気になり、友人に訊ねた。

「なあ」

「ん?」

「窓際にある、あれ何?」

「ああ、髪の毛だよ」

「いや、それは見ればわかるけど……」

 窓際に敷かれた新聞紙の上には、エクステ一本分ほどの黒くて長い髪の毛が無造作に置かれていた。

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短編 2024/10/12 11:00更新
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最終取得日時:2025/07/09 12:20
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