日本最弱と呼ばれる洞爺司はハンター歴11年。スライム特効と大器晩成の2つのスキルによって、万年スライムを狩る者として底辺ハンターとして生活していた。
　積み重ねた経験値で念願のレベルがアップを果たすと、新規スキルを獲得し、急成長を遂げてゆく。それは汚名返上の第一歩であった。
　
　世界各地にダンジョンが現れて11年、ダンジョンのモンスターから得られる魔石がクリーンなエネルギー源となることが判明すると、世界各国はこぞってダンジョン探索を推し進めた。探索をする者達をハンターと呼び、魔石や鉱石、肉や薬など、社会構造に変化を齎している。
　ハンターは危険と隣り合わせの職業だ。低レベルでは赤字になることも珍しくなく、ハンターは少ない。しかし、高レベルハンターは高給であり、洞爺司は軌道に載せられるように奮闘する物語である。